エリオット波動には5つの波動があり、 その法則性を理解すればFX取引の強力な武器になります。

エリオット波動について

MT4の「Zigzag」でとても簡単に表示が可能

エリオット波動イメージ

エリオット波動は、MT4のデフォルトのインジケーター「Zigzag」を利用することで、自身のMT4に表示してFX取引に活用することができます。

そして「Zigzag」を使うことで、FX相場の流れや利益確定のタイミングを把握することが可能になります。

そのため、FX取引を行う上でとても重要な「エントリーするタイミング」や「利確タイミング」がより根拠に基づいたものになります。

これまで、エリオット波動をFXトレードに活用したことのないFXトレーダーは、是非この機会に活用して利益積み上げを促進させましょう。

それでは早速、FX取引に使える「エリオット波動」について詳しくみていきましょう。

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まずはじめに、「エリオット波動」とは一体何なのかみていきましょう。

エリオット波動とは?

エリオット波動とはイメージ

ラルフ・ネルソン・エリオットという有名な投資家によって開発された株式投資に使われる理論が「エリオット波動」です。

相場の高値と安値を線でつなぐことで、何波動目かを判別することを可能にしたインジケーターです。

上昇トレンドのFX相場と下落しているFX相場において、相場が波を打つパターンを分析することで利益を積み上げることを可能にします。

具体的な分析方法の基となるのは、エリオット波動の法則性になります。

FX相場に利用するために、エリオット波動の法則性について詳しくみていきましょう。

エリオット波動波の法則性

エリオット波動波の法則性イメージ

エリオット波動には、5つの波動があり、それぞれの動きには法則性があります。

法則性を理解することで、どの波動の波で利益が出しやすいのかを知ることができます。

1波動目から5波動目までの法則性は以下の通りです。

法則性1

1波動目の法則性

1波動目の法則性イメージ

徐々に「買い」または「売り」が加速して、FX相場の方向性が定まっていきます。

FX相場のトレンドが切り替わる場面であるため、勢いは弱く振り、その幅は小さいのが特徴です。

point

1波動目は波動を確認するだけに留めるのが良いでしょう。エントリーする必要はありません。

では、次に2波動目の動きを見てエントリーすべきかを判断していきます。

法則性2

2波動目の法則性

2波動目の法則性イメージ

1波動目と真逆の方向に相場が変動するので大変分かりやすい特徴です。

FX相場の変化として「上昇」→「調整」→「上昇」といった途中に調整をはさみながらの変動です。

2波動目は基本的には「調整の波」になります。

次の3波動目が勝負の要で、最も利益を出しやすいので、ロット数を控えめにエントリーするよう心がけましょう。

point

予想に反してFX相場が大きく変動する場合もあるので、あらかじめエントリーした方向と逆の指値でもエントリーしておくと安心です。

法則性3

3波動目の法則性

3波動目の法則性イメージ

エリオット波動の要である3波動目は、中でも最も振り幅が大きいので、利益が出しやすい波です。

利益を出しやすい理由は「上昇」と「下落」のどちらの場合でも大きくFX相場が動くためです。

特に2波動目にトレンド方向にエントリーしている場合は、3波動目で大きな利益を生み出せます。

point

下落トレンドの場合には、「3波」は最後の波になります。上昇トレンドの場合は、そのあとの「4波」→「5波」と続いていきます。

法則性4

4波動目の法則性

4波動目の法則性イメージ

上昇トレンドの場合にのみ発生する波で、乱高下が続き、高値付近で発生するので動きが極めて複雑です。

動きが複雑な理由は、2波動目と同様でFX相場の調整をするため、売り買いのエントリーが増加するからです。

上昇トレンドの場合は、5波動で利益を出せるチャンスがあるので、買い注文を是非しておきましょう。

point

相場の勢いが弱い際は、5波動目で利益を出すのは難しい傾向にあります。

FX相場の状況に合わせて判断しましょう。また、リスクを抑えるためにも「売り」方向の指値注文でもエントリーを入れておくと安心です。

法則性5

5波動目の法則性

5波動目の法則性イメージ

上昇トレンドの場合にのみに起こる、エリオット波動の最後を飾る「急上昇の波」です。

3波動目以上に急上昇する場合があるので、急激な上昇により、とても大きな利益を生み出すことが可能です。

5波動で利益を出す場合には、4波動目で確実に買い注文をしておくことをおすすめします。

point

勢いが弱く利益が多く出ないケースもあるので、指値注文でリスクの軽減も視野に入れておきましょう。

次に、エリオット波動を用いたFXトレンド分析について詳しくみていきましょう。

エリオット波動によるトレンド分析

エリオット波動によるトレンド分析イメージ

エリオット波動は、上昇トレンドと下降トレンドでそれぞれ違った波のパターンを形成します。

トレンド分析1

上昇トレンドのエリオット波動

エリオット波動の上昇トレンドは、5つの波動で構成されたパターンを形成します。

上昇の波動の場合:「上昇」→「調整」→「上昇」→「調整」→「上昇」の順の5つになります。

上昇の波動」= 「上昇トレンド」で、全体的に買い注文が多くなります。

トレンド分析2

下降トレンドのエリオット波動

エリオット波動の下落相場は、3つの波動で構成されたパターンを形成します。

下降トレンドの波動の場合:「下落」→「調整」→「下落」の順の3つになります。

下落相場では、売り注文が多い相場となり、相場価格が下落していきます。

では次に、実際にどのようにエリオット波動をチャートに表示させるかについてみていきましょう。

エリオット波動の表示方法

MT4にデフォルトのインジケーター「Zigzag」を使うことで表示することが可能です。

導入はいたって簡単なので、是非利用してみましょう。

Zigzag」の表示は以下の手順に沿って導入が可能です。

表示手順1

Zigzagを選択する

挿入」→「インジケーター」→「カスタム」→「Zigzag」を選択

表示手順1

詳細設定を行なう

詳細設定では「Depth」「Deviation」「Bacasypt」の3つのパラメータの設定を変更できます。

「Depth」:Zigzagの山の大きさを自由に設定できます。

point

デフォルトの数値である、12に設定しておくのがおすすめです。

「Deviation」:転換率を設定することができます。

point

デフォルト数値である、5のままで問題ありません。

デフォルトの数値である、12に設定しておくのがおすすめです。

「Bacasypt」:数値を変更すると「Zigzag」がどの辺りで転換するかを設定できます。

point

設定に関して、DepthとDeviationと同様にデフォルトで問題はありません。

転換する速度が遅い、または早いと感じる場合には徐々に数値を変更してみましょう。

ただし、転換する頻度が高くなると、ダマシが増えるので注意が必要です。

では次に、エリオット波動の特徴について詳しくみていきましょう。

エリオット波動の3つの特徴

エリオット波動の3つの特徴イメージ

エリオット波動には、下記の3つの特徴があります。

特徴1

パターンで予測

エリオット波動のパターンは、波動の形から次の動きを予測することが容易です。

「エリオット波動のパターン」は下記の通りです。

  • 上昇トレンドの場合:「上昇」→「調整」→「上昇」→「調整」→「上昇」の順に5つの波動
  • 下降トレンドの場合:「下落」→「戻し」→「下落」の順に3つの波動

パターンを覚えることで、調整の時に買い注文をいれて、次の上昇の時に利益を上げることが可能です。

戻りの際に売りでエントリーを入れておくと、二回目の下落パターンの時に利益を得ることができます。

point

もちろん、パターン通りにならないケースもあります。

また、経済指標発表時などは、特に注意が必要ですので、指標発表の時間帯でエントリーをすることは避けるようにしましょう。

特徴2

ダウ理論と併用

ダウ理論には、4つのパターンがあります。

ダウ理論の4つパターンを理解することで、エリオット波動と組み合わせてFX相場のトレンドをより信頼性の高い予測を可能にします。

ダウ理論における4つのサインは以下の通りです。

サイン1:上昇トレンド

上昇トレンドは、言うまでもなく、前の高値よりも次の高値の方が高い状態です。

FX相場が上昇傾向なので、買い注文を入れると利益が出しやすい状態です。

2波目や4波目の調整のタイミングで買いのエントリーを入れて、3波動目と5波動目で利益を狙います。

サイン2:下落相場

下落相場は、前の安値より、さらに次の安値の方が安い状態です。

相場が下落傾向で、価格が大きく下がることが多いため、売りのエントリーが有効な状態です。

point

買いエントリーを入れている場合には、損切りを行い損を最小限に抑えるようにしましょう。また、2波動目の戻りでいる注文を行い、3波動目で利益を出すことがおすすめです。

サイン3:下降トレンドへの転換

前の高値を次の高値が超せなかった場合には、下降トレンドへの転換のサインです。

買い注文をしている場合は利確を行って、ポジションが無い場合には売りエントリーで利益を狙うことになります。

4:上昇トレンドへの転換

安値が更新されなかった場合には、下降トレンドから上昇トレンドに転換するサインです。

リスクを減らしたい場合は、「売り」の指値注文でエントリーを入れておくことをおすすめします。

特徴3

逆張り向き

エリオット波動で上記に述べたサインを読み取り、事前に変化を把握しておくことで、そのサインで得た予測を元に逆張りすることが可能です。

サインをパターンとして記憶しておくことで、勝率の高いFXトレードを実現できます。

では最後に、エリオット波動の「デメリット」についてみていきましょう。

エリオット波動の2つのデメリット

エリオット波動2つのデメリットイメージ

2つのデメリットは以下の通りです。

デメリット1

ダマシが発生する

ダマシが発生イメージ

エリオット波動の知識を用いても、損失が出る場合もあります。

損失を小さくするために、損切りのラインに指値注文を入れておくことをおすすめします。

デメリット2

パターンの記憶が必要

パターンの記憶イメージ

エリオット波動を活用するためには、パターンを記憶することが必要です。

ここまで、XMでのFX取引に活用できる「エリオット波動」について詳しくみてきました。

それでは最後に、エリオット波動に関する「まとめ」を確認しておきましょう。

まとめ:エリオット波動

エリオット波動まとめイメージ

MT4のインジケーター「zigzag」を用いれば、簡単にエリオット波動は導入可能です。

ぜひFX取引に利用して分析してみましょう。

上記で述べた「だまし」に気をつけることと、パターンを覚えることを惜しまなければ、大変重宝するFXインジケーターだと思います。

お使いのMT4にエリオット波動を表示して、XMで勝率の高いFXトレードライフを楽しみましょう。


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