フィボナッチについて
多くのFXトレーダーに利用され続ける人気のあるツール
フィボナッチは、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチが発見した数列です。
フィボナッチ数列とは?
- 0、1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89、144、233、377、610...
上記の数列のようなフィボナッチ比率を用いて為替の変動を予想することが出来ます。
FX取引において、FX相場を把握することでより確率の高い予想を立てることは重要です。
これまでフィボナッチをFX取引に活用したことのないFXトレーダーは、この機会にぜひ試してみましょう。
多くのトレーダーが意識することから、実際の相場への影響は計り知れません。
では早速、「フィボナッチ」について詳しくみていきましょう。
- なぜ予測できるの?
- フィボナッチ数列の特徴
- 5種類のフィボナッチ
- フィボナッチ・リトレースメント
- フィボナッチ・リトレースメントの表示方法
- フィボナッチ・リトレースメントの活用方法
- フィボナッチ・タイムゾーン
- フィボナッチ・タイムゾーンの表示方法
- フィボナッチ・タイムゾーンの活用方法
- 併用するツール
- フィボナッチ・ファン
- フィボナッチ・ファンの表示方法
- フィボナッチ・ファンの活用方法
- フィボナッチ・アーク
- フィボナッチ・アークの表示方法
- フィボナッチ・アークの活用方法
- フィボナッチ・エクスパンション
- フィボナッチ・エクスパンションの表示方法
- フィボナッチ・エクスパンションの活用方法
- 詳細設定
- 削除方法
- まとめ:フィボナッチ
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まずはじめに、「フィボナッチ」でなぜFX相場を予想できるのかみていきましょう。
なぜ予測できるの?
フィボナッチが多くのFXトレーダーに認識されていることから、無意識にフィボナッチの数値に反応するからと言われています。
また、このフィボナッチ数列は自然界のみならず、あらゆる芸術やデザインに見られる比率で、人が最も心地よく、美しいと感じて自然と意識する数列であるため、数値がフィボナッチになると、無意識下でトレーダーはそのタイミングで取引する傾向にあります。
さらに、FXトレーダーによってはフィボナッチをあえて意識したFX取引を行うため、多くの売買がフィボナッチの数値に集中し、相場に影響を与えるので予測が可能になります。
では次に、「フィボナッチ」の特徴について詳しくみていきましょう。
フィボナッチ数列の特徴
下記にフィボナッチの特徴を4つご紹介します。
- 各数字は、前2つの数字を足したものです。
- 各数字は、1つ後ろの数字に対して、およそ「0.618倍」になります。
また1つ前の数字に対して、およそ「1.618倍」になります。
数字が大きくなるに従って「0.618」「1.618」に近づきます。 - 各数字は2つ後ろの数字の「0.382倍」、2つ前の数字の「2.618倍」になります。
また数字が大きくなるに従って、「0.382倍」「2.618倍」に近づきます。 - 各数字は3つ後ろの数字の「0.236倍」、3つ前の数字の「4.236倍」になります。
また数字が大きくなるに従って、「0.236倍」「4.236倍」に近づきます。
上述した数値は、実際のFX取引では特に意識する必要はありません。
後述するフィボナッチの表示方法で簡単に導入できるので、チャート上に表示されるラインで判断します。
では次に「フィボナッチ」の種類について、あらかじめ確認しておきましょう。
5種類のフィボナッチ
5種類のフィボナッチ系分析ツールは以下の通りです。
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フィボナッチの種類1
フィボナッチ・リトレースメント
フィボナッチ比率からサポートライン・レジスタンスラインを割り出して、押し目/戻り目を判断する手法で、フィボナッチツールの中で、最も利用されている分析ツールです。
現在のFXチャートで上値と下値を確認し、その差をフィボナッチ比率で分割します。
フィボナッチ比率である23.6%、38.2%、61.8%、161.8%、261.8%、423.6%と補助的に0.0%、50.0%、100.0%の9本の線で構成されています。
161.8%、261.8%、423.6%は数値が大きいので、チャート外になるので、見えないこともありますが問題ありません。
フィボナッチ・リトレースメントの表示方法
表示方法は以下の通りです。
MT4の場合
- 「挿入」→「フィボナッチ」→「リトレースメント」
- 直近の安値をクリック → 直近の高値までドラッグ
MT5の場合
- 「挿入」→「オブジェクト」→「フィボナッチ係数」→「リトレースメント」
- 直近の安値をクリック → 直近の高値までドラッグ
フィボナッチ・リトレースメントの活用方法
リトレースメント(Retracement)とは「相場の方向性に反して、逆の方向に動くこと」です。
FX相場ではトレンドを形成するプロセスの中で一時的に必ず「反落/反転」します。
その一時的な反転を判別し、「押し目買い」や「戻り売り」を狙ってエントリーします。
押し目:上昇トレンド中に一時的に価格が下がった状態
押し目買い:押し目で「買い」ポジションを持つこと
戻り目:下降トレンド中に一時的に価格が上がった状態
戻り売り:戻り目で「売り」ポジションを持つこと
一般的に23.6%、38.2%、61.8%、50.0%を基準にします。
補助的に表示される0.0%は反発/反落の起点となり、100.0%が本来の値動きに対する完全な反発/反落になることから、フィボナッチ・リトレースメントを表示する際のはじめの起点が重要になります。
フィボナッチの種類2
フィボナッチ・タイムゾーン
FX相場の高値・安値のタイミングを分析することができます。
フィボナッチ数である0、1、2、3、5、8、13、21、34の9本の線で構成されます。
フィボナッチ・タイムゾーンを使用するFXトレーダーは、他のFXツールに比べて利用率が低く、実際のFX相場に影響を与えることが少ないため、信頼度が低いと言えます。
フィボナッチ・タイムゾーンの表示方法
表示方法は以下の通りです。
MT4の場合
- 「挿入」→「フィボナッチ」→「タイムゾーン」
- 直近の安値をクリック → 直近の高値にドラッグ
MT5の場合
- 「挿入」→「オブジェクト」→「フィボナッチ係数」→「タイムゾーン」
- 直近の安値をクリック → 直近の高値までドラッグ
フィボナッチ・タイムゾーンの活用方法
フィボナッチ・タイムゾーンは相場が転換するタイミングを知ることは出来ますが、どのような転換になるのかは、他のFX分析ツールと組み合わせて予測することが出来ます。
併用するツール
フィボナッチ・リトレースメントでは、「押し目/戻り目」を予測
フィボナッチ・エクスパンション:「利益確定する価格」の予測
フィボナッチタイムゾーンはあくまで分析の補助として活用することをおすすめします。
フィボナッチの種類3
フィボナッチ・ファン
フィボナッチ・ファンは扇状の分析ツールで、比較的使用する場面をよく見るFXツールです。
サポートライン・レジスタンスラインとしても使用でき、FXトレンドの強弱を測ることが可能です。
フィボナッチ・ファンはフィボナッチ比率に基づいた38.2%、61.8%、補足の50.0%の3本の線で構成されます。
リトレースメントの線が水平に引かれているのに比べ、ファンは扇状に引かれているのが特徴です。
FX相場は価格の変動だけを見ると上下の動きになりますが、時間軸の動きも加わって初めてイメージがしやすいものです。
ファンは線が斜めに引かれているため、時間軸も踏まえた値動き予測が可能です。
フィボナッチ・ファンの表示方法
表示方法は以下の通りです。
MT4の場合
- 「挿入」→「フィボナッチ」→「ファン」
- 直近の安値をクリック → 直近の高値にドラッグ
MT5の場合
- 「挿入」→「オブジェクト」→「フィボナッチ係数」→「ファン」
- 直近の安値をクリック → 直近の高値までドラッグ
フィボナッチ・ファンの活用方法
フィボナッチ・リトレースメントと同様にサポートライン・レジスタンスラインとして使うことができます。またトレンドの強弱の測定にも役立ちます。
強いトレンドの場合は、相場が38.2%近辺になる傾向にあります。
逆に弱いトレンドの場合には、50.0%や61.8%近辺に戻る傾向にあります。
フィボナッチの種類4
フィボナッチ・アーク
フィボナッチ・ファンと同じく、フィボナッチ・リトレースメントに時間の概念を取り入れたもので、時間及び値幅を表示します。
アークを引いた線の安値/高値を100%として、61.8%、50.0%、38.2%の線が表示されます。
フィボナッチ・アークの表示方法
フィボナッチ・アークは線を引いた後に詳細設定を行わないと、適切に表示されない場合があるため、下記の順序に沿って表示するようにしましょう。
表示方法は以下の通りです。
MT4の場合
- 「挿入」→「フィボナッチ」→「アーク」
- 他のフィボナッチツール同様に、直近の安値をクリック → 直近の高値にドラッグ
- 詳細設定を開く
- チャート上のカーソルを右クリック → メニューから「表示中のライン等」を選択
- フィボナッチ・アークの編集画面に入る
- 詳細設定したいフィボナッチ・アークを選択 → 「編集」をクリック
- 詳細を設定する
- デフォルトでは「スケール」は1で、「楕円」にチェックが入っていない状態です。
- 試しにスケールを「3」にして、楕円にチェックを入れてみましょう。
-スケール
スケールが小さい:ラインのカーブが穏やか
スケールが大きい:ラインのカーブが急になる
-楕円
チェック入れる:円になる
チェック入れない:半円になる
MT5の場合
- 「挿入」→「オブジェクト」→「フィボナッチ係数」→「アーク」
- 他のフィボナッチツール同様に、直近の安値をクリック → 直近の高値にドラッグ
- 以降は、MT4の場合を参照
フィボナッチ・アークの活用方法
基本的な使用方法はフィボナッチ・リトレースメントと同様で、FXのトレンドに対してどのくらいの戻りがあるかを知るために使用します。
人気の高いフィボナッチリ・トレースメントと併用することをおすすめします。
フィボナッチの種類5
フィボナッチ・エクスパンション
どこまでトレンドが続くのかを予測し、決済するタイミングを判別するFXツールです。
61.8%、100%、161.8%の3本の線で構成されています。
リトレースメントでは、戻り目/押し目を判別するFXツールであったのに比べ、エクスパンションはトレンドが終わるタイミングを分析できます。
フィボナッチ・エクスパンションの表示方法
表示方法は以下の通りです。
MT4の場合
- 「挿入」→「フィボナッチ」→「エクスパンション」
- 直近の安値をクリック → 直近の高値までドラッグ
- フィボナッチ・エクスパンションをダブルクリック → 赤線が白に変わることで、移動可能になります。
- フィボナッチ・エクスパンションをさらにダブルクリック → 白い点が消えます。
MT5の場合
- 「挿入」→「オブジェクト」→「フィボナッチ係数」→「エクスパンション」
- 直近の安値をクリック → 直近の高値までドラッグ
以上で表示の設定は完了です。
フィボナッチ・エクスパンションの活用方法
フィボナッチ・エクスパンションは「トレンドがどの値で終わるか」を判別できることから、言い換えると「どのタイミングで決済すべきか」の判断材料として活用できます。
161.8%近辺は上昇トレンドの最高値になる傾向が強く、161.8%まで行った後に、反転する傾向にあります。
また、61.8%はサポートラインで61.8%近辺まで下落/上昇すると、トレンド方向が転換するタイミングとして判断できます。
詳細設定
ラインの詳細を設定、削除する場合は、ラインの設定画面に入ります。
次に、チャート上のカーソルを右クリック → メニューの「表示中のライン等」をクリックします。
色・形・太さの変更
- 設定画面で編集したいラインのバーをクリック → 「編集」を選択
- 編集画面の「フィボナッチ・レベル」タブを選択 → 「色」「形」「太さ」を変更 → 「OK」をクリック
レベルの変更
- 色変更と同様に、編集するラインをクリック → 「編集」を選択
- 好みに合わせて線を「追加」「削除」「デフォルト設定に戻す」などを選択
「レベル設定」の線はフィボナッチのパーセンテージを示しています。
例)0.382は38.2%のライン
「説明」はチャートにどのように表記させるかを示しています。ダブルクリックで変更が可能です。
削除方法
設定画面で削除したいラインを選択 → 「削除」をクリックして完了となります。
ここまで、「フィボナッチ」について詳しくみてきました。
それでは最後に、フィボナッチに関する「まとめ」を確認しておきましょう。
まとめ:フィボナッチ
5種類のフィボナッチの中で一番使いやすいのが、フィボナッチ・リトレースメントになります。
少し慣れてきたら、フィボナッチ・エクスパンションも活用してみましょう。
基本的には、38.2%・50.0%・61.8%のラインが強く意識されるので、まずは3つのラインにフォーカスして、エントリーや決済のタイミングに活用できます。
また、フィボナッチのみを使用するだけでなく、移動平均線などの他のFXツールと組み合わせることで、より信頼度の高いFXトレードを可能にするのでおすすめです。
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