MACDについて
MACDを利用することで相場の強弱を把握!
MACDはFX相場の強弱動向を表したオシレーター系インジケーターです。
変動幅の大きなFX相場の場合に特に強力なFXツールとなります。
FX取引に慣れてきた方や、FX初心者の方にも大変わかりやすいのでオススメです。
FXでMACDを使いこなすことが出来れば、自身のFX取引がより具体的で根拠のあるトレードスタイルに近づきます。
多くのベテランFXユーザーも利用することが多いMACDは、FX取引において大変便利なツールです。
それでは早速、FXで便利なインジケーター「MACD」について詳しくみていきましょう。
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まず、はじめにFX取引における「MACD」とは一体何なのかについてみていきましょう。
MACDとは?
MACD(マックディー)とは「短期」「中長期 」の移動平均線2本の差に、シグナルといわれる移動平均線を加えたFXに使える指標です。
2本の移動平均線が交差するタイミングを読み取って活用します。
MACDは「Moving Average Convergence Divergence(移動平均収束拡散法)」の略です。FXのインジケーターでもオシレーター系に属し多くのFXトレーダーに利用されています。
それでは次に、「MACD」を実際のFXのチャートに表示する方法についてみていきましょう。
MT4/MT5にMACDを表示する方法
挿入(I)から「インジケーター」→「MACD」をクリック
MACDの設定画面が表示されます。
MACDはデフォルト数値のまま使うのが一般的ですので、期間などはそのままとします。
色の設定などはパラメーターから変更できます。
- 短期EMA: 12
- 長期EMA: 26
- シグナル: 9
パラメータの数値は変更可能ですが、FXの取引において短期EMAの数値は長期EMAの約1/2倍にするのが適切と言われています。
また、シグナルは9を基準として、数値が小さくなるほどサインが発生しやすくなりますが、「だまし」も増えます。
逆に数値が大きくなるほど売買サインは発生しにくくなります。
上記のイメージは、実際のFX相場の30分足チャート(パラメーター数値:デフォルト数値)で表示しています。
チャート画面下の波のような曲線がMACDです。
では次に、MACDの削除方法について確認しておきましょう。
MACDの削除方法
チャート(C)からインジケーターリスト(L)をクリック
表示されたインジケーター一覧から「MACD」を選択 → 削除ボタンをクリックで削除完了
チャートのMACD上で右クリックして「分析ツールを削除」をクリックで削除も可能です。
それでは次に、FXで実際にMACDを活用する方法についてみていきましょう。
MACDの活用方法
MACDは、2つのラインが交差するタイミングや位置によって、FX相場の強弱を判別して動向を把握できるオシレーター系インジケーターです。
また、順張り取引、逆張り取引のどちらでも利用できます。
活用方法1
MACDの基本
チャート下枠が、MACDです。2つのグラフで表示されています。
棒グラフ(ヒストグラム)になっているのが、MACD[短期(12)EMA – 長期(26)EMA]です。
そして点線のラインが、シグナル[MACDの移動平均線(9MA)]です。
MACDでは、「0」よりMACDが上の場合 は上昇相場と判別し、順張りの買いエントリーで利益を狙います。
逆に「0」よりMACDが下の場合 は下降相場と判別し、順張りの売りエントリーで利益を狙います。
また、MACDがマイナスからプラスに転換、プラスからマイナスに転換するときに順張り取引をするという手法も可能です。
活用方法2
0を基準に相場のトレンドを判断
MACDは、「0」ラインが表示されています。
ヒストグラムは、2つの移動平均線の乖離を表しています。
2つの移動平均線が交差する箇所が0(ゼロ)ポイントとなります。
FXでのMACDの活用方法についてみてきたところで、「MACD」のデメリットについて確認しておきましょう。
MACDのデメリット
- 「だまし」の増加
- 精度の弱いシグナルの発生
MACDは、値動きの変動が大きいFX相場では移動平均線に比べて素早くトレンド発生を捉えることができるメリットがあります。
しかし、値動きの変動が小さいFX相場では、「だまし」が増えて、判断が難しくなるデメリットもあります。
デメリット1
「だまし」が増加
価格変動幅が小さく横ばいのFX相場では、「だまし」が増加するので判断が難しくなります。
デメリット2
精度の弱いシグナルが発生
緩やかなFXの相場では、精度の弱いシグナルが発生するの注意が必要です。
それでは最後にFXにおいて「MACD」を使用する上で、他と併用する際のおすすめインジケーターをご紹介いたします。
MACD使用時のプラスアルファ
MACDは、値動きの変動が小さいFXの相場が苦手です。
しかし、「ストキャスティクス(Stochastics)」インジケーターをチャートに表示して「MACD」を併せて判別することで、MACDをさらにFXで有効に活用することが可能です。
ストキャスティクス(Stochastics)はトレンドが発生していないFX相場で「売られすぎ」もしくは「買われすぎ」を判別する逆張りの指標です。
FX相場でストキャスティクスを併せて使用することは、シグナルの発生回数がもちろん減ることになりますが、精度の高いFX取引をすることが可能になるのでおすすめです。
ストキャスティクスに関する詳しい記事は、下記のページをご覧ください。
まとめ:MACD
MACDは、2つの移動平均線とその差の移動平均線を加えた2本のラインによってFXチャートの下枠に表示される多くのFXトレーダーに人気の高いオシレーター系のインジケーターです。
多くのFXトレーダーが使用することから、実際のFX相場にも影響するので見逃せません。
しかし、FX相場で「MACD」を単体で使用することはリスクもあるので注意が必要です。
MACDをFX取引に利用するメリットは、FX相場の強弱を確実に把握できるため、動向をいち早くキャッチできることです。
動向をいち早くキャッキできることは大きな利点ですが、値幅の変動が大きい相場でしか有効に機能しない場合が多いです。
そのため、変動の小さいFXの相場では効果を発揮しない側面もあるので注意が必要です。
しかし、他のインジケーター(ストキャスティクスなど)と併せてFXチャートに表示することで、MACDの恩恵を受けながらFXの利益を積み上げを狙うことができるのでMACDの活用をおすすめおすすめします。
このページで紹介したFXにおけるMACDのデメリットを踏まえて、FXで「MACD」をうまく活用すれば、利益の積み上げに効果的です。
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