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[速報]相場ニュース

2023 年 4 月 10 日|相場ニュース

市場の関心は米CPIに移行、米雇用統計への反応は限定的

米非農業部門雇用者数の結果も米利上げ観測継続

  • 先週金曜日に発表された米国の雇用統計は、市場の期待にはやや届かなかったものの、23.6万人の増加という堅調な結果となった。
  • この結果により、リセッション懸念が緩和され、米国労働市場の底堅い動きが確認された。
  • 失業率は予想を上回って3.5%に改善された。
  • 平均時給は前月比変化がなかったが、前年同月比では鈍化傾向があった。
  • 2か月連続の雇用者数鈍化後、労働市場の冷え込みが見られるが、5月の米利上げ方針を変更させるには不十分である。
  • 米雇用統計発表後、利上げの可能性は上昇したが、市場での利上げ観測は3分の2に留まっている。
  • 次に発表される3月消費者物価指数に注目が集まっており、大幅な低下が予想されている。
  • 低下予測の背景には前年のエネルギー価格高騰があるため、FRBはサービスセクターでの結果を重視する公算が大きい。
  • 米消費者物価指数が予想を下回る結果が出た場合、翌月の利上げ方針変更に結び付く可能性は低い。

米企業決算シーズン前に株式市場は静かなスタート

  • 株式市場は、米企業決算シーズン前に静かなスタートを切っている。
  • 重要な課題は、FRBが5月の利上げ後に利上げ停止に踏み切るか、そして米国経済のリセッションの可能性になる。
  • 金融不安については、危機緩和を示すデータもある。
  • 3月末での米国の銀行への入金が増加し、FRBからの緊急貸付枠もやや減少している。
  • 一方で、ISM景気指数での雇用と新規受注の鈍化は懸念材料である。
  • 株式市場には、しばらく先行き不透明感が残る。
  • 金曜日には、米大手銀行の決算結果と共に決算シーズンが始まり、株式市場の関心は第一四半期の決算シーズンに向けられる。
  • 年内利下げ観測に変更は見られないが、銀行の混乱による債券への影響が継続するなか、予想外に好調な決算結果が株価を高騰させる可能性がある。
  • 先週金曜日の米株価先物指数には大きな動きは見られず、今日は先週の終値付近でスタートする見通しである。
  • しかし、イースター休暇によって今日も欧州の多くの市場が休場しており、流動性の低下が継続している。

米雇用統計後に米ドル高が失速、ゴールド下落

  • 先週の米ドルは下落したが、米雇用統計の堅調な結果により、上昇して引けた。
  • しかし、今週の米ドルは主要通貨に対してやや下落している。
  • 日銀の植田新総裁の会見が注目されるため、円相場は今後の金融政策を見極めることができる。
  • FOMC議事録発表前に、多数のFRBメンバーの発言が予定されている。
  • カナダドルは先週の高値から下落し、今週も下落が継続している。
  • カナダ中央銀行の政策会合では、政策金利の据え置きが予想されているため、カナダドル上昇には結びつかない。
  • ただし、最近の経済指標の比較的好調な結果から、タカ派的見解の余地もある。
  • ゴールドは先週に1年ぶり高値2,031.89ドルを達成したが、米ドルの動きにかかわらず、下落し、2000ドルを試す展開となった。
  • 台湾を取り巻く地政学リスク上昇を考慮すると、今日のゴールド下落はサプライズと言える。
  • 3日間の中国軍事演習は、西側諸国への対抗措置と見なされる可能性が高いが、市場は緊迫化と見なさず、ゴールド上昇には結びつかなかった。

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