[速報]相場ニュース
2023 年 4 月 18 日|相場ニュース
中国GDP回復も米ドル下落&株価不安定
中国経済の回復状況
- 中国のGDPは1月から3月の第4四半期に予測の4.0%を大幅に上回り、4.5%の拡大を示した。これにより中国経済は回復軌道に乗っていることが示された。
- 四半期レベルでは、成長率は前期比で0.6%上方修正され、2.2%に加速している。ただし、この回復は主に消費者主導であり、民間投資は脆弱さが残るため、回復の持続性については疑問が残る。また、注意すべき点もある。
- 不動産投資においては、売上高が持ち直したものの、3か月連続で新規開発が落ち込んでおり、弱みがある。
- 中国の3月の小売売上高は前年同月比で10.6%急騰したが、鉱工業生産は前年同月比で3.9%の上昇にとどまった。
- 中国政府が新しい措置を講じない場合、年間約5%の成長という政府の目標達成には疑問符が残る。
経済データが堅調なものの市場の反応はまちまち
- 中国のGDP数値における消費力の回復は、中国と取引をしている国々にとって良い兆しとなっている。
- 中国は輸出も前年同期比で8.4%の上昇を示したことにより、豪ドルが最も上昇した通貨の一つになった。
- オーストラリア準備銀行は金利を据え置いたが、将来の利上げの可能性を示唆し、豪ドルがより一層上昇した。
- アジアの株式市場はさほど上昇せず、中国のベンチマークであるCSI300指数は0.3%上昇したが、香港の株価は下落した。
バリュー株が欧州株価押し上げ&ハイテク株の決算報告に注目
- 欧州株式市場が上昇:米国債利回りが上昇しても、欧州株式市場はプラスでスタートしました。
- バリュー株が脚光:高金利環境でバリュー株が再び注目され、欧州の指数は今年は米株式指数を凌いでいる状況です。
- ハイテク株に圧力:ナスダックはS&P500を上回っているものの、10年債利回りが3週間ぶりに3.60%という高値付近まで上昇しているため、ハイテク株は圧力を感じています。 テクノロジーセクター注目:大手ハイテク社を皮切りに今週はテクノロジーセクターに注目が集まります。ネットフリックスの決算報告も控えています。
- 大手銀行決算報告続く:バンク・オブ・アメリカやゴールドマン・サックスなどの大手銀行の決算報告も続きます。
- 中規模銀行の決算報告が重要:中規模銀行の決算報告が重要です。 現段階では強弱混合:現段階では市場の強弱が混在している状況です。
米経済の見通しが不鮮明、S&P500に影響
- チャールズ・シュワブが好調な収益結果を報告しましたが、ステート・ストリートの決算報告は大幅な株価下落となりました。
- 銀行を巡る金融システムへのリスクから、M&Tバンクを含めたこの3行は600億ドルもの預金流出となりました。
- 米リセッション・リスクを押し上げている信用環境の引き締めへの懸念は、S&P500に重くのしかかる可能性があるので、第四半期の決算シーズンがどの程度負担を軽減させるかは不鮮明と言えます。
- しかし、ボラティリティ指数であるVIX指数が2022年1月以来最低の水準に低下していることや、4月のニューヨーク連銀製造業指数が予想以上に上昇していることから、良い兆しと言えます。
- 今日の注目となる米経済指標は、3月の建築許可件数と住宅着工件数、カナダからのCPI消費者物価指数の発表となります。
米ドル下落&英雇用統計でポンド上昇
- 英雇用統計は予想を大幅に上回り、平均賃金も5.9%上昇と安定感を見せた。
- 逼迫する英雇用統計を受けて、今日のポンドは米ドルに対して1.24ドルまで回復した。
- 明日発表の英CPI指数ではインフレ率が10%を下回ると予測され、イングランド銀行による5月の利上げはまだ完全には織り込まれていない状況。
- FRBによる利上げ観測は現在90%まで上昇している。
- 市場は、金曜日のウォーラー理事の発言を受け、今年後半に1回の0.25%の利下げを見込んでいる。
- FRBメンバーがインフレ率を2%に戻すことに力を注ぐと述べており、米ドルは1%以上反発したが、今日はその上昇を返還している。
- 日本円とユーロが、米ドルの損失を取り戻している状況が続いている。
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