[速報]相場ニュース
2023 年 4 月 20 日｜相場ニュース
ゴールドは下落から上昇&原油価格はOPEC減産後の急騰から下落
ゴールドは一時下落も反発
- 昨日の市場は主要な経済指標がなかったため、資本フローとリスク選好が市場行動の推進力となりました。
- ほぼすべての通貨ペアは、横ばいで取引を終えましたが、カナダドルと日本円は下落しました。 ゴールドは当初、米ドル高と実質利回りの上昇に伴い下落し、キーゾーンとなる1,980ドルを下回りましたが、米ドルと利回りの上昇が一段落すると一気に反発して上昇しました。
- ゴールドの価格変動には反対の圧力が作用しているため、ボラティリティが継続する可能性があります。
- 堅調な経済指標の発表により、FRBやECBおよびイングランド銀行による利下げ観測が低下し、差し迫った景気後退への懸念が和らぎ、利回りが回復しました。
- ただし、中国やロシア、トルコなどの中央銀行はゴールドを引き続き購入しているため、利回りの上昇によるマイナス圧力に反発してゴールド価格をサポートしています。
- ゴールドが上昇トレンドを再開して記録的な高値を更新するには、リセッションの懸念が再浮上する必要があるため、明日の主要経済国からの企業調査を始めとした経済データが主に材料視されることでしょう。
原油価格下落がカナダドルに悪影響
- 原油価格の下落：今週の原油価格は、OPECによる減産計画発表後の急騰から下落しています。
- 中国の経済成長率の上昇と米国の原油備蓄の減少によって、エネルギー価格に対して強気のニュースとなった可能性が高い。
- 原因は不明：突然のセンチメントの変化には、とくに引き金となった要因はありません。
- カナダドルにダメージ：原油価格の下落は、輸出を通じてエネルギー市場とリンクするカナダドルにダメージとなりました。
- 今月初めのOPEC減産計画以前の1バレル75ドル付近までにはまだ近づいていませんが、とくに株式市場のムードが悪化したとしたら、原油価格とカナダドルはともに下落基調が続く可能性もあります。
- テスラの影響：テスラが第1四半期の減益を報告したことが株式市場のムードを悪化させた。 テスラ株価の下落は、CEOのイーロン・マスク氏が電気自動車の価格競争に対して、短期的に市場シェアを拡大するために利益を犠牲にする準備は整っていると述べたことが原因の一つである可能性がある。
- 中央銀行のバランスシートの拡大：中央銀行によるバランスシートの拡大とそれに伴う流動性の注入は、今年の市場の力強い復活を支えています。
- ただし、企業収益が減少するなかで、バリュエーションをより高価にしたに過ぎないため、現実に直面してダメージを受けるリスクがある。
FRBメンバーによる発言が続く
- ニュージーランドのインフレデータ：ニュージーランドのインフレデータが予想よりも低かったため、利下げ観測が高まり、NZドルが下落しました。
- FRBメンバーの発言：今日はFRBメンバーの発言が注目されます。ウォラー理事、クリーブランド連銀メスター総裁、ダラス連銀ローガン総裁が発言予定です。次回会合前のブラックアウト期間が始まる前に、市場の期待をつなぐ最後の機会となる可能性があります。
- 日本のインフレデータ： 明日は日本のインフレデータが発表される予定であり、市場は来週の日銀会合での政策変更が検討されるかどうかに注目しています。これは、市場の手掛かりとなる可能性があります。
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