[速報]相場ニュース
2023 年 5 月 3 日｜相場ニュース
今日のFRB政策決定を控え、米ドル下落
米債務不履行＆銀行危機への懸念で米ドル下落
- 市場の懸念が反映された米ドルの下落：昨日の米ドルは他の主要通貨に対して下落しており、今日もその状況が続いています。これは、市場が米国の債務不履行の可能性や銀行セクターに対する危機への不安を抱いているためです。
- 債務不履行の可能性が高まる：イエレン米財務長官は、議会が債務限定額を引き上げなければ、6月1日までに債務不履行となり得る可能性が高いと発言しています。
- 銀行危機の影響が表面化しつつある：ファースト・リパブリック銀行の破綻によって、ここ最近の銀行を巡る混乱の影響がまだ完全に表れていないことへの警笛となったようです。
- 求人件数の減少が米ドル圧迫の要因の1つ：3月のJOLTの求人件数が4か月連続で減少したことも、米ドル圧迫の要因の可能性があります。FRB会合の一日前にこのデータが発表されたため、市場はFRBが今日の政策決定後に利上げを停止して、今年後半に利下げを開始することを確信した模様です。
- FRBによる利上げ見通し：今日の政策決定では、0.25%の利上げが確実視されていますが、今年末までには0.75%ほどの利下げも織り込まれている模様です。
FRBが最後の利上げをする可能性
- 今回の利上げは予想通りの流れであるため、市場に大きな衝撃を与えることはないと予測される。
- FRBが今回の政策決定後に発表する声明とパウエル議長の記者会見が注目される。
- 基調的なインフレ率が目標の2%を上回り、インフレ期待も回復していることを踏まえると、将来の利上げの可能性を否定することは賢明ではない。
- 同様に、利下げの可能性についても反論されると予想されるが、市場がこの発言を信じるかどうかが大きな問題となる。
- 次回の利上げを示唆した場合、米ドルは上昇する可能性があるが、強気への反転はまだ不透明。
- 市場がFRBによる年内の利下げを確信する間は、ECBが明日さらなる利上げを発表しタカ派に徹する場合、ユーロに対して利益が返還される可能性が高い。
銀行株下落によって米株価後退
- 昨日の米株式市場は3つの主要指数全てにおいて1%以上下落した。
- 地方銀行株が下落した理由は、銀行セクターの健全性と米国政府による債務不履行への懸念から。
- S&P500は主要な障壁である4,150を下回っており、今日FRBがタカ派に徹したとしたら、この下落は拡大する可能性もある。
- しかし、米株式市場の見通しは弱気とはほど遠いように見受けられる。
- FRBによる利下げ観測と今年の収益シーズンにおけるハードルの低さから、大きな失望の余地は皆無に近いと言える。
- 株式市場の下振れ拡大は抑制される可能性がある。
- 市場の緊張感は、原油価格とゴールド価格にも反映されており、昨日のWTI原油先物は5%以上も下落した。
- その一方、ゴールドは一時下落から反発して、上昇トレンドがまだ終わりではないことを示している状況である。
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