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2023 年 5 月 14 日|相場ニュース

ドル円の需要が予測不能なため、方向感がはっきりしづらい状況

通貨市場では、ドルと円の需要が不安定で予測不能なため、ドル円の方向感がはっきりしづらい状況が続いています。この状況の背景には、最近の経済動向が影響しています。

例えば、イングランド銀行(BOE)は政策金利を25ベーシスポイント引き上げ、4.50%に引き上げました。BOEは、インフレ圧力が持続する兆候がある場合は政策の引き締めを続ける必要があると強調しました。ポンドは当初、BOEの決定に応じて上昇しましたが、市場で既に利上げが織り込まれていたため効果は短期的でした。ただ、ベイリー総裁はインタビューで、利上げ水準が利上げの休止が可能なポイントに近づいていると示唆しました。

一方、米国の生産者物価指数(PPI)が前年比で2.3%上昇し、食品やエネルギーを除いたコアPPIは3.2%に鈍化しました。これらの数字は市場予想を下回り、新しい米国の失業保険申請件数は市場予想の245,000を上回って264,000件に達し、2021年10月以来の最高値となりました。これらの動向は、6月の利上げが保留されるという見方を強め、ドルの価値の下落につながりました。

さらに、先週ニューヨーク・ダウ平均株価指数が急落し、一時400ポイント以上下落したため、外国為替市場においてリスク回避策としてドルが円よりも好まれました。また、アメリカの地方銀行であるパシフィック・ウェスト・バンコープの株価が、5月5日週における預金の9.5%(15億ドル)の減少により、約23%下落しました。これらの動向がドル円の方向感に影響を与えました。

先週の一週間、ドル/円は安値をつけましたが、その後わずかに回復しました。ドル/円は一時133.74円程度まで下落しましたが、中盤になると米国長期金利の減少が鈍化するにつれ、134円台に回復しました。また、ドルの強さもUSD/JPYを支援しました。しかし、ポンドやユーロは買われすぎたため、下落しました。さらに、一部の米国の地方銀行からの資金流出が明らかになり、債務上限問題に関する大統領と下院議長の会合が次週に予定されています。

このような背景には、米国経済が抱える問題が関係しています。米国長期金利が下落すると、投資家は米国経済の成長に懸念を抱くようになります。そのため、ドルが買われずにドル/円相場が下落する傾向があります。また、ポンドやユーロが下落する背景には、それらの通貨が買われすぎていたことが挙げられます。買われすぎた通貨は、投資家が利益確定するために売却することが多く、その結果として通貨価値が下落することがあります。さらに、米国の地方銀行からの資金流出が明らかになったことや、債務上限問題に関する大統領と下院議長の会合が予定されていることは、市場参加者にとって不確実性を増大させる要因となりました。これらの背景がドル/円相場に影響を与えたと考えられます。

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