[速報]相場ニュース
2023 年 9 月 7 日｜相場ニュース
アメリカドルへの需要が著しく高まり、ドル円の急騰に
アメリカドルへの需要が著しく高まり、これがUSD/JPYペアの急騰につながり、現在は147.70円前後で推移しています。
ロンドンセッションでは、アメリカドルの買いが一時的に休憩し、USD/JPY為替レートは147円台の下限で苦戦していました。しかし、ニューヨークセッションでは、ISM非製造業購買担当者指数（PMI）が市場予想を上回り、驚くべき6か月ぶりの高水準に達したという予想外の展開がありました。この経済指標の予想外の好調は、アメリカ国債利回りの上昇をもたらし、それに伴いUSD/JPYペアが以前の下落から回復する要因となりました。
この日のISMデータは、世界的に企業の信頼感が低下している状況下で、アメリカのサービス部門がなおも頑健なセンチメントを維持していることを示しました。これは、アメリカ国内の消費者需要の持続的な強さを浮き彫りにし、強力な雇用市場と組み合わさって、アメリカ経済が大幅な低迷を回避する可能性についての期待を高めています。
ただし、この好調な経済指標は、連邦準備制度（FRB）による追加の利上げ期待に一石を投じました。現時点では、今月の連邦公開市場委員会（FOMC）会議で政策を据え置く方向が主流ですが、年内に追加の利上げが再び浮上し、11月における利上げの確率が約50％に上昇したという可能性もあります。同時に、FRBが長期にわたり高金利を維持する姿勢に対する懸念も高まっています。
USD/JPYペアは上昇トレンドを維持していますが、上昇幅は緩やかであり、市場は日本財務省による介入の可能性に対して比較的無関心です。その結果、このペアは依然として150円を目指す傾向にあります。
一方、EUR/USDペアは再び下向きの圧力に直面し、時折1.07ドルを下回ることもあります。ただし、この重要な水準を維持し続けています。最近のデータには、7月のドイツの製造業受注が予想を上回る11.7％の月次減少が含まれており、経済学者はこれを主に大口の注文の減少に起因するとしています。この要因を除けば、過去4か月間、注文は比較的安定しているとの評価もあります。
しかし、最新のドイツPMIやIfo景気指数は、今後数か月の間に注文がさらに減少する可能性を示唆しており、注文が持続的に安定すると仮定するのは早計かもしれないとの警告も含まれています。多くの企業が需要に対して慎重な姿勢を取っているためです。
一方、英国ポンドはさらに下落し、1.25ドルの水準を下回り、100日移動平均線を下回っています。この下降トレンドは、本日の英国銀行（BoE）メンバーの証言と一致しています。ベイリー総裁は「金利サイクルの頂点に近づいている」と述べ、BoEによる追加の金利引き上げに対する市場の期待をやや和らげました。
短期金融市場では、以前は6.25％までの金利引き上げが期待されていましたが、現在は5.75％まで低下しています。これは、さらなる0.25％の金利引き上げ余地があることを示唆しています。ベイリー総裁の本日の証言は、この可能性を一層高めました。
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